本日のお料理
にしんの昔煮
京都に住んでいた若かりし頃、会社近くのお蕎麦屋さんで好んでにしんそばを食べていたころを思い出しました。身が大きく甘辛い味付けもしっかりしていて、それでいて上品な風味が楽しめる一品です。
焼き味噌
香ばしい風味とサクサクと歯ごたえのある食感が充分に味わえます。
ただの味噌ではなく、一つの立派な料理でした。
日本酒好きの方は、ぜひ御供にお勧めの品です。
かき揚げ 天せいろ(かき揚げ+せいろ)
蕎麦作りだけでなく器づくりも自分でこなすいっこうさん。かき揚げに立体感を持たせるために使う道具もご主人がご自分で作り上げたそうです。
成人男性の握りこぶしくらいある「いっこうかき揚げ城」は、迫力があって見た目にも楽しめます。
今まさに「いっこうかき揚げ城」との戦いが、静かに始まろうとしている。。
巨大な「いっこう掻揚げ城」との戦い。
私の知る限りでは最大級のかき揚げに、サクっと箸を入れてみると、次々と現れる存在感ある素材の数々。その一つ一つをしっかりと味わうことができます。
特に「海老好き」な私はとても満足でした。
普通、蕎麦を食べるときはすするように飲み込んでしまいがちですが、いっこうさんから、よく噛んで食べると風味が増して美味く食べられる、と御指南を受けました。たしかに噛んで食べてみると、甘みと風味が増してきました。
また、蕎麦はつゆにどっぷりと浸けるのではなく、あくまでも補助的にちょっとつけるくらいが、お蕎麦の美味しさをいっそう味わえるのでは、と感じました。
こちらのせいろは、風味が強く、喉越しもスムーズで、来店の際はかき揚げと一緒にぜひ召し上がって頂きたいと思います。満足されること、間違いなしです。
3種盛り蕎麦(せいろ・十割・手挽き) ※数量限定
味の違いを愉しめる「3種盛り蕎麦」。
手前から岩手「レラノカオリ」を使用した手挽き、真ん中が北海道「キタワセ」のせいろ、向こう側の黒いのが鹿児島「鹿屋在来」の十割。
粗挽き三兄弟と命名される蕎麦達が同じ器に載っています。
個人的に香りが特に強いと感じたのは十割で、噛むと、蕎麦が穀物であることをはっきりと感じられ、風味が口いっぱいに広がりました。
手挽きはすごく粗く、蕎麦の粒が丸いまま打ったので、崩れた粒がはっきりと見えます。色々な粒度のものをどう組み合わせるかがとても大事だそうです。
酒飲みは3種盛りを少しだけ残しておいて、酒の肴に残りを頂くそうです。
こうすると蕎麦が乾いて香りが立つんだとか。
どの蕎麦もとても美味しく、銘店の名に偽りなしと感じました。
3種盛り蕎麦は蕎麦の違いを一度に愉しめるお薦めの逸品といえるでしょう。
蕎麦湯
ただの蕎麦の茹で汁ではなく、お客さんに出すためにわざわざ蕎麦湯を作っているとか。
撹拌棒で底に沈んだ蕎麦粉を均一にしてから蕎麦つゆに割って頂くと、とろみが出てとてもまろやかなお味でした。ホッとする逸品ですね。
この蕎麦湯が好きで通うファンもいるらしいです。
今回感じたことは、お蕎麦屋さんを取材したというよりもむしろ、いっこうさんの家に招かれて自慢のお蕎麦と料理をいただいたという感覚でした。
またぜひお邪魔して、今日のお話の続きを伺いたいと思いました。
いっこう トリビア
クラーク・ケントの話
ご主人が会社員時代にアメリカの拠点で働いていたときのお話です。生産現場だけでなく管理とかにもいろいろ口出ししていたご主人に対し、現地のアメリカ人が「お前は何でもできるやつだな!」と驚き、スーパーマンという意味で「クラーク」とあだ名を付け、絵を描いて下さったそうです。
絵の中のご主人、今よりも若くてサラリーマン風ですね。
今でも蕎麦打ち場に大事に飾ってあります。ご主人の宝物なんでしょうね(^^)
NHK美術評論番組「美の壺」の話
通常、蕎麦はザルに乗せて出しますが、いっこうさんではザルを使わず、蕎麦ざらを使います。
こちらの蕎麦ざらは水切りの溝が入っており、珍しいということでNHK美術評論番組「美の壺」に取材されました。蕎麦だけでなく、陶芸でも秀でた才能を発揮するご主人。
「クラーク」というニックネームは伊達じゃありませんね。
レポーターのご紹介 鈴木今朝邦さん
今では珍しい5人の子を持つ父親。
今年の7月まで、千人町で「文具の大洋」という文房店を営んでいましたが、今は地元のプロバスケットチーム「東京八王子トレインズ」のアドバイザーとして地元のまちの人々と、チームの橋渡しのお手伝いをしています。
それ以外のアルバイトもちょこちょこと。
今回ご紹介した、いっこうさんのような明確な目的意識と行動で、さらに自分自身をスキルアップしていけるようにしたいです。
東京八王子トレインズ ポスター&試合日程(2017~2018)
※クリックすると別ウィンドウで表示されます。
東京八王子トレインズのチケットに関するお問い合わせは、私のFacebookからお願いします。
→ 鈴木今朝邦のFacebook
PHOTO BY 山本ミニ子
八王子グルメ探訪にプロカメラマンが加わりました。
家族写真の出張撮影をメインに活動するフリーランスフォトグラファー、「にちにち寫眞」代表、山本ミニ子さんです。ミニ子さんは名前のとおりミニサイズのキュートな女性ですが、写真の腕前はピカイチのとても頼もしい方です。
ミニ子さんは大手新聞社系出版社のカメラマンを経て、2013年に独立。年間80~100組の家族を撮影するうちに、家族写真への想いが膨らみ、2017年「にちにち寫眞」立ち上げと同時に山本ミニ子名義で活動を開始しました。http://nichinichiphoto.com/
本名、山本友来(ゆうき)名義では雑誌「AERA」や系列の育児誌での取材撮影、朝日新聞エンタメ欄での芸能人ポートレートの他、学校写真や企業写真など、人物写真を中心に活動しています。
今回の撮影で、その腕前を発揮してくださったミニ子さん。
今後ともよろしくお願いします。
関連サイトで「手打蕎麦処 蕎酔庵 いっこう」をチェック
・食べログ
お店データ
店名:手打蕎麦処 蕎酔庵 いっこう
電話:042-622-0792
住所:東京都八王子市日吉町8-16
営業時間:
昼 11:30~14:30(LO.14:00)
夜 17:30~22:00(LO.20:00)※4人から一組様 完全予約制
定休日:火曜・水曜・木曜
ジャンル:蕎麦
最寄駅:JR西八王子
アクセス
当サイト管理人より
八王子グルメ探訪 第12回、「手打ち蕎麦処 蕎酔庵 いっこう」特集はいかがでしたでしょうか。
ご主人に「どんなお店でありたいですか」とお聞きした際に、
「組織から逸脱したような、いいか悪いか別として、そんな人が来てホッとする、話が合うような店ならいいなぁ」とお話されていたのがとても印象的でした。
私の想像ですが、「組織から逸脱したような人」というのは、会社勤めだった頃の自分自身と重ねて出てきた言葉なのかもしれないと、ふと思いました。
もしかしたらご主人は、その頃の自分が一番落ち着く空間を「いっこう」という蕎麦屋で創り上げようとしたのかもしれませんね。
もしあなたが、組織から逸脱して疲れを感じているようでしたら、いっこうさんへ行ってご主人とお話をされてはいかがでしょうか。
きっと、ご主人の笑顔に癒やされると思います。
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