八王子旬香そめい ~ちょい呑み 2回連続1位の秘密~

旬香そめい

八王子旬香そめい ~西八王子商店街活性化の先陣を切る日本料理店~

5月24(火)、25(水)の2日間にわたり、西八王子駅周辺の飲食店45店舗が参加したはしご酒イベント、「第2回 西八王子ちょい呑みフェスティバル」が開催されました。
参加された方、いらっしゃるでしょうか?

ちょい呑みフェスティバルは藤沢が発祥で、そのコンセプトを「呑んべえによる、呑んべえのための大人の遊び」として、全国で参加地域が急速に増えている「はしご酒イベント」です。

ちょい呑みフェスティバルの仕組みを簡単に説明すると、まず、「ちょい呑み券」3枚つづりを2,500円で購入します。
そして参加店舗の中から行きたいお店を選び、おつまみとドリンクがセットになった「ちょい呑みセット」を楽しみます。これを3軒繰り返します。

西八王子ちょい呑みフェスティバル

このたび開催された第2回西八王子ちょい呑みフェスティバルでは45店舗が参加。約2,400枚のチケットを販売しました。
チケットは3枚つづりなので、2日間にわたり7,000セットのちょい呑みメニューがサーブされたことになります。

このとき、チケット交換枚数が最も多かったお店が、日本料理店の「八王子旬香そめい」でした。
そめいは第1回でも38店舗中1位なので、2回連続の1位。前回は444枚、今回は762枚で約1.7倍増となりました。

なぜ、そめいは2回連続で1位になったのでしょうか?

今回の特集では、「八王子旬香そめい」がチケット交換枚数1位になったその理由はいったいなぜなのか?ということをテーマに書いてみたいと思います。

八王子旬香そめい チケット交換枚数1位の要因を考察

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お店の外にまであふれる来店客

チケットを大量にさばくには、大量の来店客を集め、かつ、効率よく回転させる必要があります。
これを実現する主な要因を以下に考えてみました。

1.集客活動(マーケティング)
2.立地や席数などお店の環境
3.ちょい呑みメニュー(調理時間がかからず、かつ魅力的なメニュー)
4.追加メニュー(追加チケットで注文できるメニューの魅力)
5.オペレーション(スタッフの適正配置、来店客とのコミュニケーション等)

この5つの要因ごとに、そめいが具体的にどのような施策を実施したのか考察してみます。

1.集客活動(マーケティング)

集客活動はちょい呑み本部が主導して行うものと、お店自身が行うものに分けられます。

まず、本部が行ったものに関しては、「西八王子駅前でのチラシ配り」「八王子経済新聞へのバナー広告掲載」「ショッパーとタウンニュース2つの紙媒体への広告出稿」「インターネット広告のGoogle AdWords出稿」などです。

次に、お店が行うものとして、そめいが行ったことは以下の施策です。

1.テーブルやカウンターにパンフレットを配置した(ちょい呑み開催を広く告知)
2.来店客や常連客に前売りチケットを販売した(事前販売数約80枚、当日約80枚)

1と2に関しては基本的なことを愚直に実行したということですが、前売りチケットを約80枚販売(参加店舗中第1位)したので、買ったお客さんはそめいに来る可能性が高くなることは容易に想像できます。

さらにそめいでは以下の施策を実施しました。

3.ちょい呑みホームページで特集ページを組んだ

そめい店主の市川さんいわく、「この特集ページを組むことで年齢層の高い既存客だけではなく、若い新規客の来店につながったのでは」と話されていました。

ちょい呑み公式HPのアクセス解析で効果を検証

特集ページの効果がどれくらいあったのか、ちょい呑み公式HPの「そめい特集ページ」のアクセス解析結果を以下に見てみます。

▼4月14日(特集記事公開日)から5月25日(ちょい呑み2日め)の期間における特集ページのアクセス解析結果
2016-06-18_192608

結論からいうと、そめい特集ページを4月14日に公開してから、ちょい呑み最終日の5/25までに1,331回閲覧されました。(※画像の「ページビュー数」を参照)

日々の閲覧ページ数を示す「ページビュー数」の折れ線グラフを見ると、5月13日のあたりで山ができています。
これは5月11日、12日に紙媒体のタウンニュースとショッパーに広告を打ったことにより、広告を見た方がインターネット検索をして公式HPを閲覧したためと推測できます。

その後、ちょい呑み初日の5月24日に276回、25日に177回と、開催2日間だけで453回閲覧されています。
このことは、ちょい呑み開催中、参加者がスマホ片手に「そめい特集ページ」を閲覧していたと推測できます。
そめい特集ページが開催当日に閲覧されたことは、新規客の来店を促した要因のひとつといえるのではないでしょうか。

そめい特集ページ → 第1回 西八ちょい呑み来店客数No.1「旬香そめい」絶品メニューの秘密とは?

2.立地や席数などお店の環境

そめいは西八王子北口徒歩2分なのでアクセスは至便といえます。また、席数は36席で全体で見ると7番目です。
店頭にはテーブルを1卓と予備のイスを準備。店内が満席になった際はこちらに誘導したので、実質は36席+αあったことになります。
ただし、そめいと同程度の立地で席数も多いお店があることを鑑みると、お店の環境は直接の要因とは考えられません。

席数ベスト10
順位店舗名業態席数
1西八izakaya 結び屋居酒屋85
2餃子でワッショイ 西八王子店餃子、居酒屋50
3じとっこ 西八王子店居酒屋47
4香港屋台料理中華、居酒屋45
5串屋横丁 西八王子駅前店もつ焼き45
6arcadiaレストラン・バー40
7八王子旬香 そめい和食・日本酒36
8串家 西八店 串揚げ専門店30
9焼き鳥 海鮮 ごんの家居酒屋30
10居酒屋 ごこお居酒屋30

3.ちょい呑みメニュー

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前回は「鮎の塩焼き」が中心メニューでしたが、今回は「陣馬高原 虹鱒のお刺身」を目玉メニューとして加え、3種類用意しました。
前回同様、全てのメニューに鮎の塩焼きが入っています。

鮎の塩焼き

鮎は店頭で炭火焼きし、見た目の美味しさと香りで、歩いている人を店内に誘導する効果があったと言えるでしょう。

虹鱒のお刺身

ちょい呑みメニューの「1.八王子陣馬高原産!!虹鱒刺身と鮎の塩焼きセット」の虹鱒は、北浅川の源流で卵から孵化させて育て上げる「辻野養魚場」産で、料亭などに卸されている逸品です。
ちょい呑みホームページの特集記事でも取り上げました。特集ページはこちらです → http://choinomi-nishihachi.com/somei/

鰻巻き(うまき)

ちょい呑みメニューの「2.国産生鰻使用!!鰻巻き(うまき)と鮎の塩焼きセット」は、静岡産の高級鰻を使用。こちらもコストパフォーマンスは抜群です。

高尾キクラゲとぽん酢和え

ちょい呑みメニューの「3.高尾キクラゲと地場野菜地場野菜の自家製ポン酢和え(蛸入り)と鮎の塩焼きセット」は地元八王子で採れた肉厚でぷりぷりの大きいキクラゲです。
こちらはすだちベースの自家製ポン酢で和えてあり、すっきりした美味しさを楽しめます。

このように、そめいでは定番メニューではなく、辻野養魚場の虹鱒や高尾キクラゲなど地場の食材を含めた、コストパフォーマンス抜群のちょい呑み専用メニューを提供したことが注目を集めた理由の一つといえるでしょう。

ちょい呑み用日本酒メニュー

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ちょい呑みセットドリンクの日本酒は、通常800から900円の価格帯のものを16種類準備。ちょい呑み用日本酒メニューを見ると「八海山」「黒龍」などの有名酒や、まちおこしのため八王子の米だけで作られた「高尾の天狗」なども載っています→ 八王子経済新聞に掲載された「高尾の天狗」の記事

ウラメニューには入手困難な十四代も

IMG_0868実はこの日本酒メニューにはウラメニューがあって、今、最も入手困難な銘柄のひとつである山形の「十四代」も一升だけ用意されていました。
この十四代は、事前にちょい呑みHPや当日のちょい呑みFacebookページを読んでいれば気付くように仕掛けがされていました。

このように、セットドリンクの日本酒だけでも、ものすごいコストパフォーマンスだったといえるでしょう。

4.追加メニュー(獺祭三割九分や鮎のテイクアウトも)

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さらに、通常のちょい呑みメニュー3種類に加え、追加チケットであの獺祭が飲めるよう追加メニューも加えました(写真の④⑤)。
獺祭の三割九分は通常価格1400円なので、こちらもコストパフォーマンスは抜群です。
また、鮎の塩焼きテイクアウトはお店が混んでいるときでもチケットがさばけますね。
※ちなみに獺祭は一升ビンが3本空いたそうです。

5.オペレーション


お店に大量のお客さんが押し寄せてきても、お店の人員が足りていなかったり、配膳が遅れたりするとお客さんを効率良くさばくことはできません。
そめいではちょい呑みフェスティバル初日に外部からの助っ人含む13人を役割分担してオペレーションしたそうです。
このうちの2名は店頭に配置し、鮎を焼く係と、お客さんへの声がけ・チケット販売・お店への誘導係としました。

また、店主の市川さんは積極的にお客さんとコミュニケーションをとるよう心がけ、新規の来店客とFacebook友達になるなど、リピーターにつなげる活動を積極的にされていました。
そしてこのような取り組みの結果、後日、新規客からの宴会予約も何件か入ったとお伺いしました。

総括

以上の考察結果から、そめいがちょい呑みチケット交換数ナンバーワンになった公式は以下の掛け算で導けるのでは?と推測してみました。

事前のチケット販売×ちょい呑みメニューの魅力×公式HPの特集記事×オペレーション

ちょい呑みフェスティバルは商店街活性化の一つの取り組みであり、お店からすると「参加することに意義がある」ともいえるでしょう。
しかし、そめいの取り組みを見ると、ちょい呑みフェスティバルを単なるお祭りイベントと捉えず、様々な施策を講じて大量の来店客を集め、新規客の取り込みに成功した、他店の参考となる良い事例といえるのではないでしょうか。

次のページではそめい旬のおすすめ料理と、11/19に中野サンプラザで開催される、フラチナリズムライブをあのフラッチー君がご紹介します。

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