Café TOUMAI ~国境なき異国空間~
- 2016/9/30
- 八王子本 掲載店
- 高尾, 古民家カフェ, ベンガルチキンカレー
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今回ご紹介するお店は、高尾駅南口から徒歩13分ほどの閑静な住宅街にある、70年台ヴィンテージを楽しむカフェ「Café TOUMAI(トゥーマイ)」さんです。
お店のオーナーは、世界中を旅したフォトエッセイストの白川由紀さん。
詳しいプロフィールはこちら → 白川由紀オフィシャルサイト
この白川由紀さんのご実家を、白川さんとそのお仲間達が3年かけて改装した異国情緒溢れるセルフビルドカフェです。
▼2018年5月23日 Eテレ「ふるカフェ系 ハルさんの休日▽東京・高尾~70年代ヴィンテージを楽しむカフェ」で放送されました。
http://www4.nhk.or.jp/furucafe/x/2018-05-23/31/17172/1973047/
▼2021年12月21日 高尾フモト同盟の取材記事が公開されました。
https://takao-fumoto.com/cafe-toumai-villa-takaosan/
レポーターは同じく高尾在住で、ハワイのマナ・カードセラピストをされている染谷若見さんが担当して下さいました。
染谷さんは「Café TOUMAI」に併設されている海外雑貨を扱うショップ「Amahina」に長らく通われているそうで、今回、快くレポートを引き受けて下さいました。
それでは、染谷さんのレポートをご覧ください。
Café TOUMAI 序章
八王子グルメ探訪 第9回目のレポートは…。
高尾山の麓であり、多摩丘陵の起点にもなる地形の境、混沌で成り立つ明確な境界がない場所。
そんな地形にの中にあるピンポイント、高尾駅から徒歩15分弱で住宅地の一角に10年続くCafé TOUMAIさんです。
今回の取材のきっかけは、今年の6月16日「ギャラリースペースむみじか」において開催されましたイベント「ひょうたん縁市」に、当サイト管理人:Spyral代表の佐藤さんが来場し、出展していた私にCafé TOUMAIさんに取材に行きたいと話を持ち掛けたことでした。
Café TOUMAI 歴史と基礎
その生い立ちとコンセプト
一風変わった店名になっている「TOUMAI」は、中央アフリカの一国、チャドの民族語で「生きる希望」を意味する言葉だそうです。
看板は、オーナー 白川由紀さんのご尊父がチャドの言語を直筆でしたためたもの。
店内は、オーナーが海外から連れ帰ってきた彼の地の調度品がポイントポイントに置かれていて、入った瞬間にも多国籍感にあふれているのですが、ふとした瞬間に目につくものによっても異国情緒が発揮されていました。
ここで過ごすと、インスピレーションも湧き出そうですね。
Café TOUMAI オーナー 白川由紀さん
オーナー 白川由紀さんは自由な経歴の持ち主で、現在、TOUMAIの企画・マネージメント、本・雑誌・コラムの執筆、大学講師など多方面における才能を発揮されている、とーーってもパワフルかつソウルフルな女性です。
その経歴において、海外留学や仕事でふれあった各国の人々を通して学ばれた、様々な価値観から成り立つ多様性。
その多様性、そのままを生きている。
その多様性そのものが、オーナー 白川さん。そんな印象を受けました。
お店を手掛けたのは10年前、白川さんのお父様が喫茶店をやりたいと言っていたことや、また友人に話をしたところ「ここは風が吹き抜けるいいお店になるよ。」といわれた、その一言を信じて店舗にすることを決意。
元々居住地であった所を、様々な国の方や大工仕事に精通しているスペシャリストの仲間等と一緒に開墾、いつまでかかるのか見当がつかない思いを抱えながら、3年かけて店舗をほぼ自分たちの手で造り上げてその歴史を始まりとしました。
3年間は大工仕事の楽しみ反面、先の見えない産みの苦しみがありました。
始まりから10年間が経ちましたが、現金等の有形財産は必要な分があり、それ以上をそんなに望まない。けれど、人やタイミングなど、縁や機運等の無形財産には非常に恵まれていて、それがTOUMAIの特徴を最大限に活かした財産価値だと。
人が生きていく上で自由でいられる、原理原則が備わっている場所のもつ力を持って帰っていただく、そんな場所がTOUMAIだと、白川さんは笑顔ながらにお話しされていました。
「私は石を落としただけで、9割は周りの人のおかげでなっているんです。きっかけだけです。」
「こんなのがあったらいいな。面白いな。というきっかけをつくっているだけ。」
そう言う白川さんの投げた石は、この10年で沢山の人の間に思い出や出会いを産み出し、かつ仲間に恵まれてきました。
その地を舞台に花形役者のラインナップ
そんな10年を経た今、TOUMAIをリードする陣営は、繊細かつ感受性の美しき表現者、シェフ・新郎さん。
筋肉美と滑らかなトークがチャームポイント、マッチョ君。
関節脱臼すれすれ、ロックダンスのマジシャンおりおりさん。の三人。
そして、TOUMAIの歴史を創り上げてきた白川さんの女房役で、縁と機運のカスタマイザー、ひかりちゃん。普段はSHOP「Amahina」からTOUMAIやVilla Takaosanを俯瞰し、采配を振るっているそうです。(※ひかりちゃんの写真はありません)
▽Amahina店内
TOUMAIシェフ 「新郎さん」ってどんな人?
料理を取り仕切る「新郎さん」こと武内和貴さんは、高知県出身。薄味好み。
TOUMAIで結婚パーティーを執り行ったことがきっかけで、TOUMAIで働くことに。
ゆくゆくは地元に戻って、ご夫婦で宿泊施設を経営することをお考えのようです。
白川さんによると新郎さんの考案する料理は、女性のツボを押さえた繊細な味かつ色彩豊かな調理が特徴で、愛があるというセリフを3回繰り返されてその料理にある根幹を強調されていました。
何より強みは、限られた価格で設定される条件の中、お客様のご要望にお応えする自由度の幅の広さで、それが売りとなっているとも。
自信の伴う表情を見せて、お話しされていました。
召し上がるお客様の男女比から食材の配分を考慮し、お客様の好き嫌いにも最大限対応、もちろんアレルギーによる食材の選択にも配慮しているとのことです。
文章として表現するとごく当たり前の様に思えますが、それをトータルでコーディネートするための判断や構成が効いてくることとなり、そこに醍醐味と職人としての自負が産まれるように思えました。
▼次ページではいよいよ、TOUMAIのおすすめメニューをご紹介します。
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